今回、考察するのは「ポルノグラフィティ/フラワー」(amazonで曲を買う)。
この曲は2018/12/14に配信限定でリリースされた曲です。映画「こんな夜明けにバナナかよ 愛しき実話」の主題歌としても用いられていました。大泉洋さんの主演と言うこともありかなり話題になりましたね。
「ポルノグラフィティ/フラワー」の歌詞全文
歌詞は以下サイトから引用させていただきました。
「ポルノグラフィティ/フラワー」の歌詞要約
命の美しさや強さを花に例えて歌っている曲になっています。一輪で懸命に命を咲かせる花が描かれており、命について改めて感じさせられる曲になっています。
フレーズごとの詳細な解説
では各フレーズの意味を詳細に説明していきます。
1番の意味
【1番Aメロ】
なぜこんなとこに咲いた?その花も理由を知らず
ただ一輪 荒野に芽吹き 人知れず薫っている
[解説]
なぜこんな所に咲いているのか、咲いている花でさえもそのワケをしらない。この部分は命の誕生について指しているのだと思います。
生まれる時はみんな、なぜここにうまれたのか、自分がどうやって生まれてくるか知りません。けれどその現実に嘆くわけでもなく、懸命にただそっとそこで命を咲かせているという様子が想像できました。
【1番Bメロ】
吹きすさぶ風に 揺れていても折れず
燃える太陽に しおれても枯れず
[解説]
どんなに辛い環境にさらされていても、ぐっと踏ん張って花を咲かせているのが想像できます。そんな命の強い部分をここで表現しているのでしょう。
【1番サビ】
そこに咲いてるだけで こんなにも美しい
弱さと強さを持つ花よ
愛でられるためでなく 色を誇るためでもなく
息づいてる
[解説]
ただそこで咲いて、命を咲かせているだけで命というものは美しいといってると感じました。また、辛い環境にぐっと耐える強さはあるものの、ちょっとしたことでしおれてしまうような弱さもある。そんな強さと弱さの両方を認めてあげて、命は丸ごと美しいのだと勇気づけてくれているのでしょう。
たとえ褒められるものがなくても、誇るものがなくても生きているだけで命は美しいものだと訴えているように思えました。
【間奏】
I wanna be so strong,Even if I'm alone.
I wanna be so strong,Flower.
[解説]
ここでは花に「僕はとても強くなりたい、たとえ一人であっても」と語りかけています。きっと孤独に咲いていても、一生懸命に生きる花をみて僕もそうなりたいと願ったのではないでしょうか。
2番の意味
【2番Aメロ】
ねぇ君は寂しくはない?雨やどりのバッタが言う
静けさと遠き雷鳴 笑ってるわけじゃないの
[解説]
花の下で雨宿りしにきたバッタが花に問いかけます。バッタはぴょんぴょんと動きまわり、色々な所にいける事が普通です。なのでそこにしか居れない花に対して、どうしてそんな所に一人でいるの?と疑問に思っているように感じました。普通ならそんな所では生きられないじゃないと言っているように聞こえます。
きっと花が咲く場所は、うるさいはずの雷鳴さえも遠くに聞こえてしまう孤独な場所を現しているのではないのでしょうか。そんな孤独な場所でも命を咲かせる強さを持っているけれども、決して笑えている訳ではない。つまり望んでそこに居続けている訳ではないのだと表現してるのではないでしょうか。行けることなら色んなところに行きたいけれどそれは叶わないことだから、ここで命を咲かせるしかないという、強さと弱さを上手く表現した歌詞になっています。
【2番Bメロ】
星たちは蒼い闇の夜に映える
生と死とがひきたてあうように
[解説]
星は暗闇でこそ美しさが増します。それと同じように生きる事も、終わりがあるからこそ、命はより美しく輝けるものだと言ってるように思いました。
【2番サビ】
大地の深くにまで 張りめぐらせた根が
命の記憶とつながって
隣にはいなくても 確かに感じあえている
一人じゃない
[解説]
ここでは花自身の強さではなく、花を支える周りの存在について歌っています。いくら孤独な場所にいたって、それは一人で生きているわけじゃないと思わせてくれる部分です。
たった一人で生きていても、その花も数々出会ってきたものはあるはずです。ずっと傍にいたわけじゃないけど、心の中には優しくしてくれたほかの誰かとの記憶が残っているのではないでしょうか。その記憶があるからこそ一人じゃない。そう思わせてくれているんだと思います。
Cメロ~大サビまでの意味
【Cメロ】
冬の気配が荒野を満たせば 風もないのに花びらが落ちてゆく
長い眠りが近づいている事を知って小さな種を地面に落とした
[解説]
自分の命が終わりを迎える事を悟って、花は種を落とします。一生懸命にそこで生きた証を、そこに刻むように落としたのではないでしょうか。
また命の終わりを感じるまでは、種を落とすという行為をしないというようにも読み取ることができます。人間も同じで、何か危機感を感じなければ行動を起こすのって難しいですよね。そんな自堕落な部分も表現しているのではないかと思いました。
【大サビ】
降り積もり雪の下 閉ざされた世界で
どんな夢を見ているのだろう
春には氷を割って 新しい景色に出あう 光あふる
[解説]
一つの世界が終わり、また眠っている間どんな夢をみているのでしょうか。まだ見ぬ新しい景色に胸を躍らせながら待っているのかもしれません。閉ざされた世界から光あふる世界へというのは、「生まれて過酷な未来だとしても、生まれたこと自体が光に溢れている、素晴らしい事なんだ」と言っているように感じました。
そしてこの後に1番のサビに戻る事で、より命の美しさを訴えているように感じました。どんなハンデや、どんな過酷な人生だろうと、あなたが生きているだけでそれは素晴らしい事だと。だから強く生きようと訴えているのだと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?この曲は全ての命を肯定しているような曲だと思いました。何かを成し遂げなくとも、人と同じように生きられなくとも、生きる事に価値がある。それだけで十分素晴らしく美しい事だと言ってるように思えて、命の大事さについて考えさせられる曲でした。
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