今回、考察するのは「オメでたい頭でなにより/ザ・レジスタンス」(amazonでCDを買う)。
この曲はオメでたい頭でなによりの1stフルアルバム「オメでたい頭でなにより1」に収録されています。さらにそのアルバムの1曲目の曲でアップナンバーとなってます。
「オメでたい頭でなにより/ザ・レジスタンス」の歌詞全文
歌詞は以下サイトから引用させていただきました。
「オメでたい頭でなにより/ザ・レジスタンス」の歌詞要約
この曲の全体的な解釈では、みんな互いに尊重しよう、そして自分を変えれるのは自分だけだと、歌っている曲になっていると感じました。
タイトルにもある通り、そんな自分に抵抗して新たな自分を作ろうよと言っているストレートでメッセージ性のある曲になっています。
フレーズごとの詳細な解説
では各フレーズの意味を詳細に説明していきます。
1番の意味
【イントロ】
聞こえるか生まれる我らの歌
反逆のレジスタンス
夜が明けはじまる今
[解説]
夜が明け日が昇るように、今からこの歌が始まるぞといったような出だしですね。反逆のレジスタンスという言葉からも、この曲は何かに抵抗し訴えかけるような強いメッセージを持っているように捉えることができます。
【1番Aメロ】
夢を見るあいつに指を指して
無理だやめとけ馬鹿にして笑った
夢がないあいつに中指立て
つまらないやつだと唾を吐いた
[解説]
ここでは夢を持つ人と夢を持たない人がお互いにいがみ合っています。
人を指差し笑う様子と、つまんないぞと中指を立て互いが敵視し合っているのが想像できます。
【1番Bメロ】
(生生生)ちょっとご両人
(生生生)けんかをやめて
戦う相手はそいつじゃないだろうが
(生生生)本当の敵は
(生生生)お前の中だ
2つの指組み合わせて
トモに生きる 武器にかえろ
[解説]
ここでそこのお2人さん喧嘩をやめなよと仲裁する人がでてきます。この時の2人というのは、きっと先ほどの夢を追う人とそれを夢のない人の事でしょうね。そして互いに戦う相手はそいつじゃないと言っていますね。
ここでお前の敵は夢を追いかける人でも、夢を持たない人の事でもなく、他人の生き方にケチをつける心を持つ自分自身だよと言っているのだと思いました。
【1番サビ】
(倍返し)待ちわびたぜ
(倍返し)お前のこと
(倍返し)俺らの居場所にようこそ
ここじゃ誰もお前の行き方
(追!追!)もう否定しない
(倍返し)戦おうぜ
(倍返し)心ない卑屈な自分と
狼煙を(あげろ)
テンション(あげろ)
俺達で起こす革命
[解説]
待ちわびたぜお前の事という部分は、そんな互いを傷つけあう2人に向けられた言葉だと思います。夢を持っていようが居なかろうがどうだっていい、否定する事じゃないよと言ってるように思いました。
そして本当の敵=卑屈な自分と戦って、そんな自分を変えてやろうよといっているように思いました。ここでいう革命というのは、今まで抱いてきた価値観や歪んだ部分を壊す事、それが革命なのではないかと思います。
2番の意味
【2番Aメロ】
みんなすぐ目の前敵を作る
ひらく手のひら差し出せば良いのに
肌の色や言語産まれた場所
あげつらい自分の建前を守る
[解説]
目の前に敵を作るというのは、自分が作り出した価値観で作られる敵なのかなとも考えられます。こちらから手を差し伸べたら分かり合えるはずなのに、自分はこういう人は無理というような固定観念から生まれる苦手像なんて捨てようよと言ってるように聞こえます。
そして肌の色や言語、生まれの違いなんて、こだわりたくもこだわる必要もないのに、無意識にカベを作ってしまう人間の性質を表しています。最近は外国籍の日系人が何か功績を挙げた時に、同じ日本人として取り上げることがありますが、あれも一種のカベなのでしょう。
【2番Bメロ~サビ】
こみ上げてく憎しみに飲まれて倒れた
もうダメだ全部やめたい
なにもかもいやになったとき
嗚呼怒りの向こう
くぐり抜けて
きてくれたお前と共に
笑い合えば それは最幸の
(甥!甥!)
反撃
[解説]
何もかもが嫌になって挫けそうになる時は誰だってあると思います。怒りのエネルギーは大きくそれに飲み込まれてしまう事もありますよね。
しかしそんな時に一緒に頑張ろうよ、見返してやろうよと支えてくれる何かがあるなら、それは反撃のチャンスであり、とても幸せなことでもあるのです。
Cメロ~大サビまでの意味
【Cメロ】
さあ天にかざせ
俺たちのピースサイン
お前しかやれない
今だトドメ指せ
[解説]
平和・勝利を示すピースサイン。ここで前半出ていた馬鹿にして指を指す人差し指と、反論する際に立てた中指が組み合わさってピースサインになったのだと思います。
この二本の指を掲げて捻くれた自分にトドメをさそうと言っているのではないでしょうか。そしてそれができるのは自分自身なんだよやってやれ!といったストレートな歌詞だなと思います。
【大サビ】
ありがとう
(音返し)
礼を言うぜ
(音返し)
世話になった
(音返し)
この借りは音で返すぜ
仇に音をぶつけて高鳴る
(追!追!)
そう胸の鼓動
(音返し)
その鼓動が
(音返し)
指し示した方角へ
今すぐ(剛号郷)
この唄ごと道連れに
[解説]
ここでは歪んだ感情をもった自分に見事打ち勝ったのだと思います。また「音返し(おんがえし)」と読むのは、オメでたい頭でなによりからのメッセージと受けました。この曲を聴いて自分の中の敵を倒してくれてありがとう、だから俺達は音楽を届ける事で恩返しするよといっているのかなと思いました。
そして新しい自分になり、新たな世界に胸躍らせる君へ、この唄と共に一緒に進もうとより背中を押しているように聞こえます。
最後が「歌」ではなく「唄」になっているのは、「唄」という漢字は日本的な民謡等をイメージします。この曲の中で「ご両人」や「狼煙」「建前(しろ)」がでてくる事から、そういった昔っぽい雰囲気にあわせたのかなと思いました。
おわりに
いかがでしたでしょうか?夢を持つ人、持たない人、持てなかった人、諦めた人、様々な人がいると思います。しかしそれぞれの生き方に不正解なんてなく、それを胸張っていられるならそれでいいんだよと言ってるように感じて、全ての人が背中を押されるような曲になってると思いました。
ストレートに強いメッセージ性を持ち、全ての人を受け入れるような優しい曲になっているなと思いました。
歌詞の本当の意味はライブで聞こう!
歌詞に込められた本当の意味というのは、当たり前ですが作詞した本人にしか分かりません。
そんな時はライブに行きましょう!ライブに行けばMCなどでその曲に込められた本当の意味を聞くことができるかも知れませんよ!
■チケットを買うなら【チケットストリート】