今回、考察するのは「BEGIN/君の歌はワルツ」(amazonでCDを買う)。
この曲はアルバム『Potluck Songs』に収録されている曲で、映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」の主題歌にも選ばれている曲です。
「BEGIN/君の歌はワルツ」の歌詞全文
歌詞は以下サイトから引用させていただきました。
「BEGIN/君の歌はワルツ」の歌詞要約
この曲は、大切な人を亡くした時にどのように考えそして乗り越えるのかをテーマにした曲だと思います。BEGINらしい優しい歌詞で全てを包み込むような歌です。
フレーズごとの詳細な解説
では各フレーズの意味を詳細に説明していきます。
1番の意味
【1番Aメロ】
サヨナラ さようなら
かかとを鳴らして
君はもう来ない
消えて行くスポットライト
海が見えるコンサートホール
[解説]
「サヨナラ」から始まることで、別れの曲であることを印象付けています。
また「かかとを鳴らして」と聞くと思い出すのはオズの魔法使いですかね。かかとを3回鳴らすとおうちへ戻れるというアレです。
それとは関係ないかもしれませんが、ここでは君はもう来ないと続きます。たとえ魔法をかけても君は来ない、つまり亡くなってしまったのではないかとも読み取れますね。
続く「消えていくスポットライト」という歌詞には2つの意味を持たせることができると考えます。1つは文字通りの「コンサートの終わり」。もう1つはスポットライトを人生になぞらえ「消えていく人生」、つまりここでも死を意識する歌詞になっています。
【1番Bメロ】
歓声が止んだら
潮騒が聞こえる
客席の灯り
非常灯は目ざわり
まだ帰りたくない
[解説]
コンサートが終われば、当然歓声も止みます。その後に聞こえてくるのは静かな潮騒だけ。海が見えるコンサートホールはここに繋がりますね。
ちなみに「潮騒」とは潮が満ちる時に聞こえる波の音のことです。つまり"満ちる"="命を全うすること"、と読み替えると、今まさに命の終わりを迎えようとしている終末期なのではないかと考えられます。
続いて出てくる「非常灯」は非常時に使うものになりますので、終わり(コンサートも命も)を迎えた静かな空間・気持ちの中で、異質なものにあたります。
これは終末期の延命治療などによるつらさを意味しているのかも知れません。そんなつらい状態にあっても、まだ帰りたくない(=まだ死にたくない)、そう思えるほど大切な人がいるのでしょう。
【1番サビ】
ほら君の歌はワルツ
昨日 今日 今
さあ廻れラストダンス
明日はいらない
明日はいらない
[解説]
「君の歌」の"君"は先ほどの"大切な人"を指します。
そしてワルツというのは3拍子の軽快な音楽やダンスのことであり、君の歌を歌うと楽しかったことや愛しかったことを思い出すよ、と語りかけてくるようです。
「昨日」は過去であり、「今日 今」は今この瞬間までのことですね。つまり、これまでの思い出とともに大切な人との別れを惜しむ最後の時をダンスに例えているように感じました。(言い換えると最後の儀式=お葬式とかなのかもしれません。)
明日になれば惜別となってしまう、大切な人がいない明日が来るのが怖くて認めたくない、そんな悲しい切ない気持ちが「明日はいらない」の歌詞に表現されているように思います。
2番の意味
【2番Aメロ】
元気で お元気で
また逢いましょう
家路につく人
街へ繰り出す人
軽く会釈を交わし
[解説]
きっといつの日かまた逢いましょう、と大切な人達に語りかけています。そして別れの時が来て集まった人々はそれぞれに散っていきます。
家にまっすぐ帰って行く人もいれば、思い出を語ったり、気分を入れ替えるために街に繰り出す人もいる。別れの悲しみを乗り越える方法は人それぞれです。
それでも、「軽く会釈を交わし」のフレーズから、悲しみは分かちあえるのだという希望を感じます。
【2番Bメロ】
なだらかな道は
先が見えない
星空見上げて
シャツを着替えて
さあ歩き出そう
[解説]
「なだらかな道」は急な坂道などの表現とは違い、穏やかなイメージを与えますよね。
ここでは大切な人との別れをうまく表現しているように感じます。その人がいない毎日は、きっと静かな悲しみを感じる日々でしょう。いつ癒える日がくるのか先が見えない様子が分かります。
また、夜空に浮かぶ星は亡くなった人がなるものである、という迷信があります。きっと星になった大切な人を思いながら、気持ちを奮い立たせいつまでもふさぎこんでいてはダメだ!と立ち上がる気持ちの変化を、「シャツを着替えて」という歌詞から想像することができます。そして前に向かって歩き出していくのです。
【2番サビ】
ほら君の歌はワルツ
共に唄えば
もう愛を込めた楽譜
涙はいらない
涙はいらない
[解説]
別れはとても悲しいけれど、君の為に歌うこの唄は愛の歌に変わる。歌えば歌うほど感謝や愛で溢れていくから大丈夫、と大切な人にメッセージを送っているのだと思います。
そして、最後の歌詞「涙はいらない」は大切な人からのアンサーになっているように感じますね。"どうか笑顔で生きていってほしい"と。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
別れの情景をイメージできる部分が多く、歌詞の解釈をしていて切ない気持ちになりました。
しかし一方で、悲しみに沈む人を慰めてくれるような表現もあり、最後には希望も感じさせてくれるとても優しい曲だと感じました。
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