前回は、これからは動画の時代だというお話をしました。
気になる方はこちらの記事をお読みください。
前回の記事では、動画学習の良いところばかりを書き過ぎた気がするので、
今回は反対に動画で学ぶ際の良くないところ、つまりデメリットを書きたいと思います。
自分が学びたい内容に合った動画を探すのがめんどくさい
一番のデメリットはこれですね。お目当ての動画を探り当てるのがかなり手間です。
自分が何を学びたいのか、明確に理解していないと動画に辿り着くまでに膨大な時間を要します。
動画学習のコンテンツ提供側としても、プログラミングとか経営とか音楽と言うようなざっくりとしたカテゴリ分けは容易にできると思いますし、すでに対応していると思いますが、それ以上の細かな内容まで体系的にまとめることは難しいのではないかと思います。
動画の検索キーとして説明文を記載するとき、コンテンツの内容をシンプルにまとめると、分かりやすくはなりますが具体性には欠けるでしょう。反対にびっしりと詳細を記載すると、具体性は増すかもしれませんが何の動画なのか分かりにくくなってしまいます。
つまり現状の検索システムにおいては、分かりやすさと具体性はトレードオフなのです。ここはこれからの技術に期待ですね。
自分が何が分からないのか分からない状態だとそもそも動画を探せない
これも大きな問題です。例えば、数学の微分や積分について学びたいと思ったときに、
「微分・積分」という言葉を知らないと、当然ですが調べることさえできませんよね。
それと同じように、何か分からないことがあってそれを理解しようと思うとき、何が分からないのかを明確に言語化できなければ手の打ちようがありません。
実際、こういうことってよくあると思います。皆さんも、ネットで調べものをしようとしたときに、検索窓に何と打ち込んでいいのか分からなくて困ったという経験はありませんか?それと同じことが動画でも起きるということです。
ではこれらの課題を受けてどうするかですが、
動画学習は学びの取っ掛かりのために利用しろ
動画学習は、その学ぶことへの敷居の低さから、何か新しく学びたいと思ったときに入門編として使うのが良いかと思います。例えばプログラミングだったらJavaってなんだ?とかc言語ってなんだ?とかそのレベルの人が新しく勉強を始めるときには動画で勉強する方が良いと思います。
反対に学問のかなりディープなところまで深く理解しようとするには向かないでしょうね。やはりそこはまだ参考書には敵いません。ただしこれも今後の技術の発達次第でどうなるかは分かりませんが、現状では本のほうが向いています。
つまり教養を深める目的だったりリベラルアーツのように、色々な物事について「広く、それなりに深く」学ぶには動画が向いているのかも知れませんね。
人生は死ぬまで勉強の連続です。勉強したいしたくないに関わらず勉強していかなければなりません。そんな勉強を少しでも楽にするため、ぜひ動画学習を活用していきましょう。
今回説明したデメリットは、きっとそのうちそれを解決したコンテンツ提供者が現れるはずですので、そんなサービサーの出現にも期待しましょう。